「元利均等返済」と「元金均等返済」〜その1
「元利均等返済」と「元金均等返済」の仕組み
住宅ローンの返済方法には代表的なものとして、元利均等返済と元金均等返済の2種類があり、元利均等返済とは、毎月返済額の元金分と利息分の割合を調整して、月々の返済額を一定にする方法をいいます。
これに対して、元金均等返済とは、毎月返済額のうち元金分を一定にして、そのときの借入金残高にかかる利息分を上乗せして返済する方法をいいます。それぞれの意味は「読んで字の如く」で、元利均等返済は元金・利息とも合わせて毎月均等に返済していく方法で、元金均等返済は元金を毎月均等に分割し、そのうえに利息を加算して返済していくという方法になります。
通常、民間ローンにおいては、元利均等返済が基本とされ、元金均等返済を認めていないところも多くあります。
より多くの融資が受けられるのは?
毎月の返済額が決まっている元利均等返済は、返済計画が立てやすいといわれています。しかも、元金均等返済に比べて、当初の返済額が少ないため、借入時の収入基準のハードルを低めに設定しやすいとされます。すなわち、毎月返済額の5倍以上の収入が必要と定められている場合に、当初の返済額の少ない元利均等返済では、元金均等返済に比べ、契約時に必要な収入が少なくてすみ、この収入基準をクリアしやすいことになります。
したがって、返済額の元金と利息分を合算、調整されている元利均等返済は毎月の返済額が一定なので、返済計画が立てやすいのですが、総返済額においては元金均等返済が圧倒的に有利ということになります。そのため、一般的には、元利均等返済を利用するケースが多いといえます。
元金が早く減るのは?
元金均等返済は、元利均等返済と比較して当初の返済額は多くなりますが、元金が早く減るのでそれに伴う利息も少なくなり、返済が進むにつれて、毎月返済額は軽くなります。
また、総返済額も元利均等返済よりも少なくなります。当初の返済額が多いため、元利均等返済に比べて、収入基準をクリアするために必要な収入も高めとなりますが、現在のようにデフレ傾向にある経済状況下では、短期返済が可能となる元金均等返済は、結果的にローン負担軽減に有効な返済方法といえます。